enjoy Clover代表の書き贈り詩人じゅんぺいこと濱崎順平です。

私は以前介護予防施設で介護職員として働いていました。会社としては本事業とは別の新規事業でスタッフが非常に少人数だったため、一人一人の利用者さんとゆっくりお話することもできませんでした。

「もっと一人一人としっかり向き合う仕事がしたい。」

そう思っていた時にある音楽ライブで路上詩人さんのパフォーマンスを目撃しました。

「書き下ろし」と呼ばれるそのパフォーマンスを通して、その路上詩人さんは一人一人のお客様とまっすぐ向き合っていました。そしてその視線の先には、言葉を書いてもらって笑顔になったり涙を流している人の姿がありました。

「自分のやりたいことはこれなのかもしれない！」

そう思うようになった矢先に、友人との死別や職場である施設の閉所という出来事が重なり、私は「目の前の人と一対一で向き合えることをしよう」と思い勤めていた会社を退職して路上詩人として生きることを決意しました。

今まで書き贈りさせていただいた6500人以上の方々の笑顔や涙や「ありがとう」の言葉を何よりの励みと自信にして、これからも書き贈りを続けていきます。

クローバーは、成長途中に人に踏まれたり虫に触られたりして葉の「原基」という部分が傷ついた時に四つ葉になることがあるそうです。

世の中には、四つ葉のクローバーみたいな人がいます。

大きな挫折や試練を乗り越えた人。

多くの人に勇気や幸せを与えられる人。

そんな人と出会えるのは、ある意味非日常的な体験かもしれません。

私は、三つ葉のクローバーのような人間です。

何か大きな挫折や試練を乗り越えたわけでもなければ、特別な才能もない、普通の人間です。

そんな三つ葉のクローバーのような人間でも、日常の中で人を幸せにできる力を持っていると思います。

そして、そんな三つ葉のクローバーのような人間こそ、日常の中で幸せになっていく力を持っていると思います。

特別な誰かに幸せにしてもらうのではなく、日常の中で自ら幸せに気付いていく。

そして目の前の人を幸せにしていく。

三つ葉のクローバーだって、幸せになれる。

三つ葉のクローバーだって、誰かを幸せにできる。

すべての人がそう信じられる世の中を作っていけたら素晴らしいと思い、enjoy Cloverはそのためにできることを続けていきます。